HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

IMAX 3Dはディズニー・アトラクション並みの迫力

ふと思い立って、子どもと「ホビット」を見に行った。たまたま、時間の関係で成田のIMAX 3Dシアターだった。子ども曰く、「ディズニーのアトラクション並みだね」と。

映画『ホビット 思いがけない冒険』公式サイト

谷底に落ちるシーンは、思わず座席の肘掛けを握った。空を飛ぶシーンでは、身体が飛び上がるのを感じた。視界の限り3D空間が広がるとは、これだけ臨場感があるのだと体感した。しかも、画面が明るく、立体眼鏡もシャッター式でないため目が疲れにくい。これはすごい体験だった。

(試訳)

IMAX 3D映写機は、現在可能な他の3Dの技術と比べて、無比の明るさと明瞭さを誇る3D映像をお届けできます。IMAX 3Dは、私たちが二つの目で世界を観ているという事実に基づいています。IMAX 3D映画は、特殊なコーティングをされたひとつのスクリーンに実際に同時に投影される二つの別の画像により構成されます。ひとつの画像は右目の視点からとらえられ、もうひとつは左目の視点からとらえられます。IMAX 3D眼鏡は、二つの画像を分離させます。ですから、左目と右目にそれぞれ別の視界が開けます。あなたの脳は、左目と右目のふたつの視界の画像をひとつにして、目の前のスクリーンを超えた深さを持つ驚くほど立体的な映像を作り上げるのです。

3D

IMAX 3Dは、二台の映写機で同時に左右の目に入る画像を投射しているのが特徴らしい。で、偏光レンズの軽い眼鏡で見れると。しかも、上の説明のように左右の目に同時に画像が入る。

IMAXのデュアル・プロジェクション・システムでは、3Dでも2Dでも2台の映写機を使用するため、スクリーンに映写された映像が通常のシステムより約60%明るくなります。さらに3D作品では、それぞれの映写機が左目と右目の映像を映写するためによりリアルな立体映像が楽しめます。

ユナイテッド・シネマ UNITED CINEMAS - IMAXデジタルシアターとは?

一応感覚知覚心理学で液晶シャッターの知覚特性で卒論を書いたものとしては、液晶シャッター方式との違いについて能書きをたれておきたい。一般に、投影時間が10数ミリ秒(千分の一)の違いでも特性に違いが出た。この短さでも脳のどっかはちゃんと「見て」いる。仮現運動(動画)だけなら20分の1秒(50ミリ秒)、30分の1秒(30ミリ秒)の画像の交代でもかなり滑らかに見える。一方、立体視はディスプレイの走査ぎりぎりの17ミリセコンドでようやく連続した立体画像として知覚できるレベル。それ以下だと仮現運動をになりかねない。だから、17ミリとか30ミリに交互に左右の目に視差をつけた画像を投影して立体視を生じさせて、仮現運動(動画)を起こすことは十分に可能だった。

それでも、液晶シャッターで一応立体視で動画に見えていても、脳のどこかではなんか変?って自覚している。明るさも片目ずつでいえば、見ている時間の半分は液晶シャッターで遮られているために半分とまではいかなくともなんとなく暗い感じがする。暗いので瞳孔が開けば、残り半分は予想以上の明るさを通してしまう。たぶん、こんな理屈で目が疲れる。

IMAX 3Dが二台の投影機で、同時に左右二つの目に情報を入れることにこだわる理由が想像できる。

ま、能書きはともかく。実は、ホビットの上映前に「スタートレック・イントゥ・ダークネス」のかなり長い予告編をIMAX 3Dでやっていた。もうど迫力!子どもとこれは絶対3D IMAXで見るしかないと誓い合った、渡米してでもと・・・。9月公開は遅すぎる!