HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

セクハラ

今日は、しばらくセクハラの話しで盛り上がった。男から見ると普通の人が、案外女性に嫌われている。それも、セクハラまがい、いや、セクハラそのものの行為をするからだと。

何人かの女性も認めていたが、好きな男性から言われたり、やられたりしたら許せることが、日頃からちょっとしたことで嫌悪感を持っている男性が同じことをやると、もう全く許せないのだと。男性の側からすれば、きっと女性から好意を寄せられているか、嫌悪感をもたれているか、判断がつかなくなっている人が、セクハラをしてしまうのだろう。この辺の感受性はとても大事。

「セクシュアル」な部分がとても問題。「ハラスメント」の必要な定義はこんな感じか。

リアルの世界は、支配しようとする意思で混雑している。自分の意思を無理やりに通すことを「暴力」と呼びたい。愛だと口ではいいながら、愛の名のもとに相手を支配することは暴力だ。安冨歩先生がハラスメントと呼んだのは、愛の形をとった支配しようとする意思といえる。

愛と嫉妬と支配と暴力 - HPO:機密日誌

女性は、さまざまな面で女性であることを利用しないといけない場面に直面する。これは、男性の私の想像する以上のものがある。ほとんどの女性はそれが仕方ないことだと受け入れる、いや、あきらめてしまう。男性の側の非常に迷惑な好意=愛が、「相手を支配しようとする意思」の発揮に直接に、間接につながっている。

責任が重くなればなるほど、ここの男女の機微をいかに避けるかが大切になる。ある私の先輩は、酒席の後には必ずタクシーか、運転代行で帰る。まだ電車があるときでも、タクシーか、運転代行だ。ああ、この先輩の組織は非常に生産性が高くて、利益をあげているから、こういう贅沢が許されるのだと想っていた。そして、私にも電車がある時間でも、タクシーで帰るようにするめる。あるとき、意を決して「私は先輩のところのように、生産性が高くないのでそんな贅沢はできません。」と言った。「ばか、お前はどこを見てるんだ。責任のあるものは、危険を回避しなければならない。電車で自分に一切その気がなくとも万一痴漢行為だと女性に言われたらどうするんだ。酔ったら電車はいかん」と怒られた。

職場・学校などで(法的な取決めがあるのは職場のみ)、「相手の意思に反して不快や不安な状態に追いこむ性的なことばや行為」を指す。例えば、「職場に限らず一定の集団内で、性的価値観により、快不快の評価が分かれ得るような言動を行ったり、そのような環境を作り出すことを広く指して用いる」といった性別を問わない用例である。

セクシャルハラスメント - Wikipedia

こういうのを読んでいると、私のような粗忽なものがよくここまで大きな問題を起こさずにこれたものだと、変な感心をしてしまう。ここまでこれたのは、あくまで運が良かったのだととらえ、くだんの先輩ほど慎重になれるほど予算がとれるか不安だが、よくよく気をつけたいものだ。

ま、そんな感じ。