HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

歴史と女性の冗長性

犬は勘定に入れません」があまりに楽しかったので、ついつい「ドゥームズデイブック」に手をつけてしまった。

ヒロインのキブリンは十分にけなげだし、ダンワージー先生を中心にまわるもう一方のストーリーには、「犬は...」の風情があるので楽しめる。いかんせん、長い。長い長い前半一週間が過ぎたのに、ほとんど展開していない。ここまで細部を書き込まなくとも、十分に小説として成立するだろうと。

この冗長性には、ジェイコブズのおしゃべりにも通じるものを私は感じてしまった。ちなみに、「アメリカ大都市の生と死」の新刊が出たと友人が教えてくれた。

アメリカ大都市の死と生

アメリカ大都市の死と生

書評を信じて、最後まで読み通そう。

21世紀と14世紀のふたつの時代を核として展開していく本書は、前半こそなかなか物語が進展を見せず、冗長な感じが否めないのだが、そのぶん後半の怒涛の展開には目を見張るものがあるのは間違いない

wƒhƒD[ƒ€ƒYƒfƒCEƒuƒbƒNx