渋沢栄一の「論語と算盤」をかなりゆっくりとだが読み続けている。
- 作者: 渋沢栄一
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2008/10/25
- メディア: 文庫
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非常に高いところに、渋沢栄一は万物の霊長たる人類の資格をとらえている。
人は万物の霊長であるということは、人皆自ら信じておる所である。同じく霊長であるならば、人々相互の間における、なんらの差異なかるべき筈なるに、世間多数の人を見れば、上を見るも方図がなく、下を見るも際限なしといっている。現にわれわれの交際する人々は、上王公貴人より、下匹夫匹婦に至るまで、その差異もまた甚だしいのである。
なんとはなしにべき分布を栄一翁はご存知だったのではないかと考えたくなる。
ちなみに、前々から憲法においても、かなり高いところに国民の基準があると考えている。
ちなみにちなみに、「primate」を「霊長」と翻訳した方のセンスは相当なものだ。