HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

支配、被支配

妥協とはなにかという議論になった。Wikipediaの通り一遍とうな解説。

妥協(だきょう)とは、何かの物事を進めるにあたって、関係する双方の意見が食い違い、そのままではそれ以上の進展が望めそうもないときに、いずれか一方が自身の意見を取り下げたり、あるいは双方が互いに相手の意見を一部容認して、歩み寄りして、問題の打開を図ること。本当は不本意なことではあるが、窮地を打開するために、自分の主義主張を取り下げ、相手に一歩譲ること。

妥協 - Wikipedia

結局、譲るということは、譲っても話しのまとまる譲歩か、全面的に相手のいうことを聞く降伏かということになる。

自分もよし、他人のよしの姿勢を作ろうという形でこの根本の習慣作りを表現しています。
別の言い方をすれば、「自分だけよしの姿勢」をやめようということになるわけです。

(中略)

希望を二種類にわけて整理する考え方を私たちはとっています。その一つは「容易にゆずらないぞ」と決心した強固な希望およびルールでありまして、これを「原則」の範囲とします。これはごく少数の重大な根本的レベルのことで、自分の根本の「生き方」「生きがい」に関するものだけに限るのです。
もうひとつとは、その反対に「ゆずってよろしい」という希望とルールであり、大半のことはこの範囲に含めます。そして、実際、なるべくゆずりょうにしていけばよろしいのです。こちらの方は非原則(原則の範囲外)ということになります。

(中略)

この「原則」のレベルでぶつかった時に、相手の力に屈し、自分の本心に反して簡単に自分の原則をゆずってしまうのを「降伏」といいます。これは妥協とは異なるのです。
降伏は独立性、主体性の放棄を意味します。
「妥協」というのは、ここでは、あくまで自分の原則をゆずらなず固持した上で、相手の原則との間に具体的なやり方での強調点を設ける対処をさしていまるので、降伏とは本質的に異なるということをよく承知しておいてください。
降伏という対処は、支配と被支配というとても不安定な本質関係をつくりますから本来、人間の社会では正常なものとは言えません。真の仲良し、平和といってものはこの関係によっては確立できないはずです。

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城野宏の教え

城野宏の教え

たいがいの場合、全面降伏したって相手は満足しない。では、ほかも降伏させてしまえとなる。いかに争い、いかに妥協し、いかに五分で納めるかが大切ではないだろうか。

「およそ軍勝五分をもって上となし、七分をもって中となし、十分をもって下と為す。その故は五分は励を生じ七分は怠を生じ十分は驕を生じるが故。たとへ戦に十分の勝ちを得るとも、驕を生じれば次には必ず敗るるものなり。すべて戦に限らず世の中の事この心掛け肝要なり」

武田信玄 - Wikipedia