HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「ありがとう、ありがとう」 〜 こんのひとみさんのライブ 〜

今日は、こんのひとみさんのご講演、というよりもライブに参加させていただいた。こんのさんの子どもたちへの想いに共鳴した。ただただ、涙、涙、涙だった。


こんな話しをされた。

いまはもう、故人となられた大瀬敏昭校長先生に小一の男の子が言った。

「お父さんとお母さんがけんかするのは、ぼくのせいなんだよ。」

「ぼくがいなくなったら、お父さんとお母さんはなかよくなるかなぁ。」

「くまのこうちょうせんせい」は、この大瀬敏昭先生をモデルにしたのだそうだ。

くまのこうちょうせんせい

くまのこうちょうせんせい


こんのひとみさんご自身も、お若いころは、お母様との関係に悩まれた。

「パパがでていったのはママのせいだ。そんなぴりぴりしていママなんて誰も好きになれないよ。」

ああ、ほんとうに、自分がこれまで子どもにしてきたことが反省させられる。私は、ひとりひとりの子どもを、そのまま愛していると伝えられてきただろうか?あなたが生きることはすばらしいことなんだよ、あなたが生きていることがなによりもうれしいことなんだよ、とこころから言えたか?


「パパとあなたのかげぼうし」の歌もすばらしかった。ご自身の体験をもとに歌と絵本をつくられたそうだ。

パパとあなたの影ぼうし

パパとあなたの影ぼうし

そういえば、私は小学生のころ逆上がりができなかった。何度も練習したつもりなのに、どうしてもからだが持ち上がらない。この歌の男の子よりも苦手だったかもしれない。でも、大人になるにつれてそんなことはすっかり忘れていた。人の痛みがわからなくなっていた。


ライブの最中、ずっとこんのひとみさんは、「ありがとう、ありがとう」といい続けていらした。「あかりをつけてくれてありがとう」、「パワーポイントをあやつっていただいてありがとう」、と。お言葉が胸にしみた。