HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「至誠の感ずるところ、天地もこれが為に動く」

稲盛塾長の本を読んでいたら、二宮尊徳の言葉が出てきた。

伝記を読んでいると、二宮尊徳の後半生の生き方は、人の限界を超えているようにも思える。天地が助けてくれたとしか言いようのない事柄に満ちている。今のお金でいくらになるか知らないが、小田原藩から無理矢理に支払われた五千両のお金を日光の復興に使ってしまうなど、欲得が少しでも残っている人間ならできない。私が現代の世で見てきた方々の多くは、所有するお金が多くなればなるほど、そのお金に執着する。いや、私も人のことはいえない。「天の御蔵に宝を積む」とは、誰の言葉であったか。

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稲盛塾長のあげられた六つの修行の項目を自分のために抜書きしておく。

一、誰にも負けない努力をする。
二、謙虚にして驕らず。
三、毎日反省を行う。利己の反省および払拭。
四、毎日感謝をする。幸せを感じる心は「足るを知る」心から生まれる。
五、善行、利他行を積む。「積善の家に余慶あり」*1
六、感覚、感性に伴うような悩み、心配をしない。

年末以来、心が乱れたままであったが、二宮尊徳の生き方に触れ、塾長の言葉を聴き、すこしずつ座禅をしている内に落ち着いてきた。すべては修行だな。


■似たことを体験した方がいる

当社の会社概要に「信念」として掲げる言葉は、
「至誠の感ずる所、天地もこれが為に動く」です。
私は、二宮尊徳さんの言葉として、稲盛氏から教わりました。稲盛氏から初めて聴いたとき、とても感銘を受け、以来、難しいことですがその信念を通す生き方がしたいと思ってきました。

至誠: 富山県氷見市でリフォーム・増改築を行う会社の社長日記

*1:これも二宮尊徳が好んで口にした言葉だ。