HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

トーテムポール、トーテムポール

津田大介さんのつぶやきに反応してしまった。

ネット時代においても、良い友と付き合うことが大事。

やっぱり鳩山首相が始めたことで文句を言うためだけの捨て垢が増えてる感じだな。Twitter2ちゃんねる化はどこまで浸食して、それがどういう影響を与えていくか、今後数ヶ月がポイントかもなー。

http://twitter.com/tsuda/status/7277794255

その他大勢の意見であったが、直感的にこう思った。

全てのメディアは参加者が増えれば劣化します。問題は自分のまわりでどれだけリンクのトーテムポールをたてられるかでしょう。 RT @tsuda: Twitter2ちゃんねる化はどこまで浸食して、それがどういう影響を与えていくか、今後数ヶ月がポイントかもなー。

http://twitter.com/hidekih/status/7278921756

組織行動論や社会心理学の上で、仲間意識を持てる上限の人数というのがある。大雑把な意味での家族、軍隊での小隊、会社での課の人数は、7人前後だ。論拠は出さないが、Twitterでごくごく親しくやりとりをしている人数は、7人より多いことは少ないのではないか?次の上限が50人。これは、ちょっとした親族の集まりや部族社会、軍隊の中隊、会社の部や本部の人数だといわれている。そして、その上の上限である150人がなんらかの帰属意識を共有出来る限界だといわれている。これは、ちょっとした村、軍隊の大隊、ひとつの帰属意識をもてる一学年などにあたる。

偶然かもしれないが、いまの私のfollowingは、166人。

そういえば、Twitterのfollowerもべき分布する。


followingはまして、べき分布でないだろうか?

ちなみに、トーテムポールって部族や家族で共有する文化の象徴みたいなものらしい。

つまりは、Twitter時代においても自分の旗色を鮮明にし、7人の友達ができれば、それで満足すべきなのだ。メジャーになれば、なるほど、面白い人々は希薄化してしまう。


■追記

自分のエントリーを検索してみて、認知科学の短期記憶と関連した「マジカルナンバー7+ー2」について記述していなかったことに驚いた。

認知心理学においては「7±2」という数字のこと。ミラーの実験によると、人間が瞬間的に記憶できる(短期記憶で保持できる)情報の最大数は、一般に5〜9の間、すなわち7を中心としてプラスマイナス2の範囲内であった。この値は、人間が一度に知覚できる情報の最大数、注意を向けることのできる情報の最大数とも一致することから、人間の瞬間的な情報処理能力の限界がこの範囲にあると考えられている。マジカルナンバーでいう情報の数は「情報のまとまり(チャンク)」単位で計算される。

マジカルナンバー(まじかるなんばー)とは - コトバンク

人間の記憶や認識の容量が明確になったというだけで興味深い実験。記憶だけでなく、知覚、認識でも同様の「容量」が指摘されている。この短期記憶という直感的な「数覚」が軍隊の小隊編成、人と人との信頼関係を築けるグループの構成員数にも影響していると思われる。