お陰様でというべきか敗者には時間があるのだと知った。某課題への9月7日までの必死の努力が消えると、そのために開けておいた時間がえらくゆとりに感じられる。昨日も本屋でゆっくり4冊を選び、楽しんで読了できた。仕事にも手応えを感じる。すべてがとても新鮮だ。
さてその4冊のうちの1冊。
小さな会社こそがNO.1になる ランチェスター経営戦略 (アスカビジネス)
- 作者: 坂上仁志
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2009/08/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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作者とは志しを一つにする部分が多々ある。しかし、本書の前半のランチェスターと後半の理念経営が分離している。矛盾しているといっていい。田岡先生のランチェスターははっきりいってべき乗則だ。ウィナー・テイクス・オールだ。経営者にできるのはドラッカー大先生がおっしゃるように事業分野をセグメントすることだけなのだ。その中でいかにナンバー1になるかが前半の内容だ。
後半の理念経営は、規模の経営ではないはずだ。いわば質の経営でり、規模は関係ない。ナンバー1でも、ナンバー2でも、自らの信念を社員と共有し、ともに幸せになる道である。たまたま、その幸せになる道がナンバー1を目指す規模の経営を目指すのであれば、ランチェスターへの道を歩けばいいということになる。
このランチェスターの部分と理念経営をいかに結びつけるかがブロガーとしての私と経営者としての私を矛盾なく整合させることがかかっている。得てして理念経営はオンリー・ワンという自己満足で終わってしまう。それはあまりにかよわい。気高く、逞しく、ランチェスター・イコール・べき乗則な世界に立ち向かうのか。
そこを作者にはぜひ書いて欲しい。