HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「心で記憶する」

島田紳助はほんものだ。確信した。

紳竜の研究」を見ている。本なんか読んでちゃだめだとつくづく思う。紳助のやっているバーでシンガーが歌うと、売れているタレントほど泣くのだと言う。感情の激しさこそが自然であり、力なのだ。私が本で読んだ知識の記憶に意味はない。

紳竜の研究 [DVD]

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たとえば、ブログを読んで「ほほ〜ん」と感心することはある。感心はしても、それで人生を変える一歩を踏み出す奴はいない。心で記憶していないからだ。

仕事もマンザイも一緒だ。心で記憶したものこそがいざという時にあなたを救う。映画の八甲田山でなぜ死ぬか生きるかのシーンで、子ども時代の記憶がカットバックするか。なぜか?

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自分の心で記憶するその場面に遭うことで、からだとこころが動き出す。紳助の言葉で言えば「ゾーンに入る」ことすらある。その場に身を置かなければ体験できないことこそが命なのだ。

本物のやつには無駄がない。紳介のやってきたことに無駄はない。くやしい。俺には無駄ばかりだ。それにしてもよいものを見た。

「僕らは勝つためにきたんや」

紳介の言葉がこころに刻まれた。