HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

Google Chromeを使ってみる、あるいはグーグルはハイペリオンに似ている

firefoxの起動がどうにも遅くて閉口していた。ある方から「やっぱfirefoxは遅いでしょ」という指摘をいただき、思い切ってGoogle Chromeに乗り換えてみた。これまではてなブックマークのアドオンとか、散々使いまわしていたのだが、ばっさりいってみた。

via Google Japan Blog: Google Chrome OS のご紹介


はてなとの相性はいまいちっぽくて、あたりまえだけどはてなブクマのツールバーが対応していないとか、はてぶのタイトルが変えられないとか、弊害が出ている。なにより「同じGoogle製なのに、Chromeで、Google Bookmarks がとても使いづらい!」のが最大の問題!*1

でも、ものすごくさくさく動くし、当然だけどグーグルドックスとか、エクセル立ち上げるよりも早く立ち上がるし、なかなか使い勝手はよいみたい。

via 公開版賃貸収支予想シート - Google スプレッドシート


これってすごいことで、カレンダーだってうごいちゃうことになるし、まだPC側で動いているPicasaとかまで、「あっち側」で動く日が来ることを予感させる。*2

それは、まさに今日発表されたOS開発の未来へ繋がる。

Google Chrome はウェブで日常生活を行っているような方々のためにデザインされています−−情報を検索したり、メールをチェックしたり、ニュースを読んだり、買い物をしたり、あるいは気軽な友人とのやり取りなど。しかし、ブラウザを走らせるオペレーティング・システムは、ウェブのない時代に設計されたものです。そこで本日、GoogleGoogle Chrome を拡張させたプロジェクト −− Google Chrome オペレーティング・システムを発表いたします。これはオペレーティング・システムがどのような形であるべきかを再考する試みです。

Google Japan Blog: Google Chrome OS のご紹介

現在のChromeがOSとなるには、ファイルのエクスプローラーと日本語(多言語)入力がカバーされれば、機能的には問題なさそう。実際にはさまざまな機器との整合性など大きく煩雑な課題は残ってい。

で、考えてみれば、日常自分が仕事で使うアプリケーションはすでにGoogleで置き換え可能だという事実を思い知らされる。

PCでのお仕事 Googleの対応
業界のニュースを調べる Googleぐぐる *3 
メールの読み書き Google Gmail
担当者と電話をする Google Android*4
社内文書をかく Google Docs
携帯で撮影した写真を編集する  Google Picasa *5
プロジェクト収支予測を作る Google Docs
採用関連で学生にプレゼンする Google Docs
簡単なイメージ図面を書く Google Sketchup
客先に行くアポイントを調整する Google Calender
都内での打ち合わせの電車を調べる  Google Map
現地の下調べをする Google Streetview*6

以上は、やれば置き換え可能だというだけで、全部をグーグルでやっているわけではない。それにしても、日常業務で直接人と会って話す以外の部分ができてしまうということがすごい。これでOSまで握られたら、社内のシステム全体がグーグル一触になる可能性すらある。

これって、「ハイペリオンの没落」を思い起こす状況だなと思うのは、私だけだろうか。

ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

■追記

しかし、やはりブラウザーを変えるということは疲れる。「こうだったはず」と身体が動いてしまうのに、別の結果が出てくる。たとえば、リンクを右クリックしたとき古女房firefoxではまず「新しいWindowsで開く」で二番目が「新しいタブで開く」だったはず。それが、まだまだ若い恋人Chrome逆なので、同じWindowの別のタブで開きたいのに、別のWindowを開いてしまう。ダイアグやテキストボックスの文字もちょっと読みづらい。ごくごく細かいところのくせで妙につかれてしまう。離婚して、再婚するというのはこういうことなのだろうか?

■追記 いや、まじでgoogleエンタープライズいけるかも

真剣に企業経営者としてGoogle Appsの利用を考えてしまった。

正直、平野社長のエントリーを拝見するまで私の会社のような小さな会社ですらGoogleエンタープライズソリューションとして使うことはないだろうと思っていた。

それとも、こう思わせてしまうことがハイペリオンの罠か?

なぜGoogleがこのタイミングで発表したか?ベンダに対応をさせるため?このOSは高速のネット接続とクラウドサーバー群に接続していることを忘れてはならない。そしてその支配的株をごく少数の人間しかもてないことも。

はてなブックマーク - 『Chrome OS』がWindowsに勝る5つのメリット | WIRED VISION

*1:結局、グーグルのブックマークをエクスポートして、Chromeで読み込むという方法がよいみたい。
WEBの神?Google情報局: Google ブックマークをエクスポートする方法。

*2:日常でChromeが使われるためには、ユビキタス対応で世界中のどのPCにChrome入れても同じ環境で使われるようになってほしい。

*3:ワンボックスというのか、URLも、検索も、履歴もひとつのボックスでできてしまうのも、Chromeのよいところ。

*4:skypeGoogleってこれからどうなるんでしょね?
- http://share.skype.com/sites/ja/2006/11/16/skype_in_google_pack.html

*5:しかも、プレゼン用にクレイメーションにできてしまうのがすごい!
- 飛騨高山散策 動画編 - HPO機密日誌

*6:改めて我が家を見てしまった。いつのまにか範囲も増えているし、立体を立体として認識するようになりつつあるようだ。すごいのひとこと