HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

横風用C滑走路を撤回させたやつらは今回の事故に対してなにをいうのだろう

朝からいたましい事故のしらせに胸をいためている。乗員の方の安否が気遣われる。実質A滑走路一本しかない空港という位置付けが今回の事故であらわになり、ますます羽田シフトが加速するのだろう。成田空港と同い年の私としてはさびしいかぎりだ。

事故の動画を見ればわかるように横風にあおられ機体が反転してしまっている(追記あり)。ほんらい横風にそなえて成田空港にはC滑走路が予定されていた。それを反対者たちとそれにくみする外部の連中が反故にさせた。一坪運動、円卓会議などの活動をどう総轄するのか?いまだに彼らの土地の占拠は終わっていない。

民主主義の少数意見の尊重は意思決定がなされるまでだ。悪法といえども法は法。これだけ利用者が増え、それによって数十万人が生計を立てているこの空港をどう否定しようというのか?

彼らが今回の事故に対してなにを言えるのか?

■追記というよりも

事実を確認しないままここまでのエントリーをあげた。パイロットのお二人も亡くなられたことをエントリーをあげてから知った。おくやみもうしあげたい。

コメントもいただいたように、必ずしも今回の事故は横風ではなかったようだ。シアーウィンドという風向がかわりやすい突風が吹く警報がでていたそうだ。

成田航空地方気象台によると、低気圧の通過に伴い、前夜から風向、風速の急激な変化について航空機に注意を呼びかける「ウインドシア情報」を出しており、事故の前後には瞬間風速20メートル程度の突風が吹いていた。

毎日新聞

これは、今後の検証を待つべきことだが、もし本当に秒速20メートの風であれば、本来着陸すべきでなかったのかもしれない。

Windshear(ウィンドシアー) 
直訳的には「風のズレ」ということになるが、突然の風の変化のこと。航空気象の定義では、向かい風成分の変化が15KT(秒速約7m)以上のものをいう。これがひどいものになると、Microburst(マイクロバースト)という。(数値的には風の変化が30KT(秒速約15m)以上)

(中略)

着陸前にもしこの警報が発せられたら直ちに着陸を中断してGo Aroundしなければならない。

ウィンドシアー - エアラインパイロットの生活 - Yahoo!ブログ

気象情報によると当時東北東から北北東に風が動いていたようだ。

A滑走路は北北西を向いていて、事故を起こした機体は南側からアプローチしていた。


大きな地図で見る

真横ではないまでも機体の斜め前方からの突風であったのではないだろうか?

今回のものではないがひどい横風に吹かれたフェデックス機の着陸の動画もあった。

くりかえすが、このエントリーで書いた内容は検証を待ってから判断すべきことがらを含んでいる。それでも、成田が横風に弱いまま放置されているというのは事実だ。それが私はとても悔しい。

通常、空港建設の場合は、少なくとも3年間は風の向きなどをチェックして滑走路の向きを決めます。(中略)ところが、羽田空港には交差する斜めの横風用滑走路(B滑走路)がありますし、成田でも計画段階から横風用の滑走路があったわけです。つまり、初めからそういう風が多いことが想定されている、ということです。

横風に弱い日本の玄関口・成田国際空港 Cassiopeia Sweet Days/ウェブリブログ