HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「建築基準法改正から1年」

はやいもんだなぁ。

これおもしろすぎる。

今年の1月に書かれたものらしいが、すでに今日現在で実現してしまっているかもしれない。

平成23年2月 世界不況、外圧。
 平成21年、建築基準法改正による住宅着工数激減の経済的な影響が大きく出始めた。

 不動産会社(デヴェロッパー)は土地を仕入れたが、建物を建てられず、金利負担に苦しむ事となった。また、原材料費の高騰の影響もあり、住宅価格は高騰し、販売数は更に落ち込み事となった。建設会社も受注が激減した。
 そして、平成21年度の決算を迎えられずに倒産をする会社が相次ぎ、日本はまた長い不況へ向かう事となった。

 翌年になると不動産会社、建設会社の倒産の影響は銀行等の金融機関の経営にも影響する事となった。 また、建物が建たないため、土地の価格も大きく下落し、日本の土地に多額の投資をしていた海外の投資ファンドも投資の回収が出来ずに破綻する所が出てきた。

 そして、日本の金融機関や投資ファンドの破綻は世界的な金融不安を引き起こす事となり、不況は世界へと広がっていった。

 平成23年2月、海外の各国より、この世界不況の原因は日本の建築行政にあると槍玉に上げられ、日本は大幅な建築基準法の改正を約束させられる事となった。

 日本は問題があっても、相変わらず、自らを変えられない体質であった。

建築構造設計2045年

*1
この日経のアンケートがどのような結果が出てくるのか、建築基準法改正1年の評価という意味で大変興味深い。

このアンケートについてこのコメントは正論だ。*2

記事の趣旨とは外れますが、建築基準法が「消費者保護」を目的としているのであれば、基本的な事として、条文を民法なみにわかりやすく記述する必要があります。設計、施工者側はわかっても施主が読んで解釈できない条文では消費者に開かれているとは言えません。それに基準法は選挙で選ばれた人達が決めていても、付随する施行令、告示等は役人が勝手に決めているのが現実で、その量が多すぎます。

フィードバック・コメント受け付け終了|ケンプラッツ

義務教育って案外法律を読める程度の学力をつけることが目的のひとつではないか。しかし、実際には建築基準法のごく基本的な部分だけを理解するだけでも、かなりの専門的な教育が必要だ。1年前の改正を理解するには、相当に法律になれていて、かつ建築構造に関する理解と知識がないとならない。

いよいよ、改正建築基準法が施行されます。新法では検討方法・書式まで詳細まで定められ、このページで紹介している裏技が使えなくなるのではとお嘆きの方へ。

 建築構造設計、建築工学に森羅万象の法則なんてありません。そして、全ての建物・構造形式に同じ基準を当てはめるのは不可能であります。

構造設計の裏技

*3

せめて参考書なみに条文が読みやすければ、建築の仕事をめぐる合意が形成されやすくなり、法律の専門家すら介入を躊躇するような建築関連の紛争も減るのではないだろうか?

せめて参考書なみの分かりやすさを望むのはぜいたくだろうか?

改正建築基準法 目からウロコの確認申請

改正建築基準法 目からウロコの確認申請

ま、でも、一応プロとして、建築基準法と関連法規をよく読み込むとよくこれだけ細かいところまで気を使ってくれて!感激するくらい詳しく書いてある。建築技術こそオープンソースの最たるものだと改めて思う。

http://hidekih.cocolog-nifty.com/ken/2006/09/post_ddff.html

■追記

関連する質問を発見。

国民主権の原理からして、こんな読みにくい法律を作成しても良いのでしょうか? どうして、こんな読みにくい法律が作成されるのでしょうか? 意図的に読みにくくしているのでしょうか、法案のチェック体制がおかしいのでしょうか? それとも、法学会に法律は読みにくく作成すべきだという常識があるのでしょうか?

法律はわかりにくく作ってもよいのでしょうか? - その他(法律) - 教えて!goo

*1:「破たん本」という言葉が存在するらしい。http://www.h-yamaguchi.net/2008/01/2008_ba7a.html

*2:リンク先には登録がないとみれないかもしれない。

*3:強調はHPO