HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」

読み終わった。ま、宣伝のところは別にして主張するところは私と一緒だ。

家、三匹の子ぶたが間違っていたこと

家、三匹の子ぶたが間違っていたこと

まるでこれまで作って来たプレゼンやパンフレットなどをまとめ直してもらったようだ(笑)。リンク...しようかなという誘惑にかられたがあまりにはずかしいできなのでやめておく(爆)。

真剣に考えなければならないのは、阪神大震災から新潟の地震などで繰り返されている木造住宅の死亡事故をいかになくしていくかだと信じる。そのためには、本書が主張するように安全であり、資産価値を保てる住宅が建設されることが進められなければならない。ここにこそ、木造住宅でも構造計算がなされ、第三者機関の検査がなされているなどのもろもろの国をあげての諸策が結実すべき点でであろう。

そのためにも中古住宅の流通市場を設け、米国波に住宅検査(house inspection)がなされるべきだという主張があることを本書で知った。個人的な経験からも実は住宅やマンションなどは流通されるべきなのだ。既存不適格を一朝一夕でなくすわけにはいかないから、中古市場の整備の中で価値を図っていくというのはひとつの方法かもしれない。現在は非常に価値が低いが耐震補強を行えば中古市場で売れるということになれば、耐震補強は進むであろう。

難をいえば、共著であって「私」という一人称を入れるのなら、金谷さんか、田鎖さんか明記すべきではなかったか?案外お二人の主張するところは違う部分があるように感じる。金谷さんは外断熱の本などを書かれていて、断熱による快適性と鉄筋コンクリートにおける品質の保持について一家言ある方だと思っていた。