HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

書きたいことはあるのだけれど

さすがに書いていいものかどうか...

書きかけで某所に保存中。

気が向いたら、やっぱりこっちで公開しようかな...

「あーあ」、って感じのメルマガを読んでしまって、それはその方が明らかに自分で書いてないだろうということがみえみえの内容だったから...


考えてみれば、「書きたいこと」はもう2年も前に書いていた。

お役所、法律に批判的なことを書くのは仕事柄非常に勇気がいるのですが、書きます。建築確認に関する行政手続でIT化がもっとすすんでいれば、今回の偽造事件を防げた可能性が高かったのでは、と...

建築確認行政のIT活用ってなに?: KEN: (仮称)建築屋の社長ブログ

やはり、改めて今回の建築基準法をめぐる騒動を見ていてIT(電子化)とボンド(保険制度)の活用を軸にもっとはるかに時間をかけて改正を進めていれば今のような構造設計者がつぎつぎと倒れ、廃業したりすることはなかったと信じる。

某所で書いてあってその通りだと思うのは、「(建築確認に対して)国は善管注意義務があるだけで、安全に対しての責任なんか負っていない」ということだ。そもそも単体の建物だけで耐震化や防災を図っても、集団的に適用されなければ災害は防げないというので、最低限の基準を定めて建築基準法があるという位置づけのはず。たとえば、定期借地権で20年後に取り壊す建物に、100年でも200年でも資産価値を保ってほしい分譲マンションと同じ構造を求めることは必要なのだろうか?建物の多様性が法体系の中だけでもかなり多様化しているように見える現在、建築物と特殊建築物しか区別が基準法の内に存在しないように私には見えるが、もっと多様性があっていいのではないだろうか?*1

「安心・安全」はとても大事であることは間違いないが、「安心・安全」を追及するあまりに国民の生活そのものが困窮したり、必要以上のコスト負担を強いられなくてはならない羽目に陥るのは、本位ではないのだろうか?

株価の動きを見ていると「建基法不況」、「官製不況」が現実化しているのではないか、またまた地獄のふたが開いてしまったのではないかとひやひやしてしまうのは、私だけではないだろう。

■追記

私は孤独ではないのだと知る。

。oO( 生産者と消費者という視点であれば、建築は買うものと成る。建築は建てるものという視点で有れば、個々人の心掛けによるが、建築は買うもので有れば個々人から遠い存在と成り、事件も起こりやすく成る。事件が発覚するまで分からない。

安全・安心を第一に。福田康夫です。 - vohowo

ぜひ関係の方に読んでいただきたい。

■追記 2

「保険」という選択肢を潰したのは、住宅業界それ自体だったんだ。ここまで「厳格化」するよりははるかにましだったかもしれないのに。

「保険が有力な選択肢」としたことに住宅業界などから反発があり、最終案では削除した

最終報告書案 - vohowo

■追記 3

やはり、世界は進んでいる。

*1:あ、それで性能評価制度をつくったのかな?耐震評価が1から4とかね?