HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

男性学確立の必要性を訴える

やはり、日本のように男が伝統的に虐げられてきた社会においては、「男性学」(men's study)を早急に構築すべきなのだと信じる。

この日本において、未婚であるか既婚であるかに関わりなく、僕をはじめとする男性たちが、結婚や家庭生活に夢を見られる未来は来るのでしょうか?
男女が真の意味で平等に、お互いを尊敬しあえるような未来を、僕は望んでいます。さもなくば、女性のいない人生を。

http://www.motoharusumi.com/jobs/motivation/violence_in_word_by_woman.html

このような悲哀を実感しなければならない男性を少しでも救うためには、まず男性による男性の理解を打ち立て、男性を「女性の言葉の暴力」から開放しなければならない。

男性の論理感情領域がいかに「女性の論理」から阻害されてきたかの歴史認識から改めなければならないだろう。そして「女性の言葉の暴力」という圧力に対してどのように男性側が対抗すべきかの方法論を早急に確立しなければならない。

ここに至るまでに男性学の序となるべき考察を重ねてきた。

むずいよ。とってもむずいよ。

男と女 - HPO機密日誌

一番昔から気になっているのは、「人はもともと両性を兼ね備えていた。しかし、驕り高ぶる人間を神が男と女に切り分けた。以来、男と女は原初の姿への憧憬から惹かれあっている」というようなお話。

アンドロギュヌスに恋愛感情はあるか? - HPO機密日誌

ま、男は女に支えられないと生きていけないし、女は子をなすことにより自己完結できても、男にはできない。そのくせ騒ぎを起こすのはいつも男なんだよね。

2006-09-11

いま日本が少子高齢化非モテ化で絶滅しつつあるというのは、社会を人の絆の集合体として見る見方でなく、ルールと個人の集積としてみることに耐えられないからではないかと思えてきた。

男と女の絆 - HPO機密日誌

まだまだ私の考察を引用しようと思えばいくらでも出てくる。それくらいこの研究領域の幅は広く深い。

たとえば、男性学が確立していないために、被害にあっているのは成人男性だけではないというエピソードも存在する。

二歳4ヵ月になる被虐待児ケイトは、「サディスティック」と呼びたいほどの行動を見せた。彼女は自分より小さいジョーイに足をかけて床に倒すと、やさしそうな目つきで倒れているジョーイに近付き、背中をトントンと軽くたたいてやり、その手に次第に力を込めて、泣き叫ぶジョーイの背中を殴り続けたのだ。ジョーイが這って逃げるまで、ケイトは身をかがめて六回も七回もパンチをあびせつづけていた。

仮想世界という考えなんだな - HPO機密日誌

これらの考察をはるかに凌駕する研究を今後に期待したいのだが、まず男性学の先駆としては、私は本稿のタイトルとしたこの本を挙げたい。

話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く

話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く

この本から最も印象に残った部分を引用したい。

PMS(月経前症候群)の女性とテロリストの違いは?
テロリストなら話せばわかってくれる。

ここで間違っているのはなにか?ここに男性学を確立する重大なヒントがあると私は信じている。

そもそもこのスキットを書いたのは男性であろう。そこから間違っている。ぜひどのように反応するかあなたに周りの女性に聞いてほしいと思う。

私の答えを先回りして書いてしまえば、女性と「話そう」とすること自体が間違っているのだ、ということだ。女性は、特にPMSの女性に対しては、男性側から「話し」てはいけない。ただじっと話を聞くことに徹するべきなのだ。

この極意を男性にも理解できる形で表現しているのが、この本のすばらしいことだ。女性側から見れば、脳梁がどうだとか、体内ホルモンの変化がどうだとかは、どうでもいい話なのだ。そんなのは、生まれたときから、いや、遅くとも月経がはじまったときから自分の身体で十分に感じている。

この地点に立ったときに分裂さんのこの一言が男性側から初めて理解できるようになる。

これと同じように、男性がもつ「みなが納得するような道理」が通用するのも、

「みながいる空間」においてだけなのです。

二人しかいない空間では、どんなに正しい理屈をこねても、まったく不毛なのです。

まっとうな理屈の通じない女性と良好な関係を築く方法 - 分裂勘違い君劇場

「マルコムX」という映画があったが、この映画についてある教師が私に言った。

これを撮ったのが白人だったら、殺されているよ。

私は「男性学」を提言することにあたり、この教師の言葉が思い出されてならない。それは、バッカスの女たちの所業を思い出すときに明瞭なイメージを伴った恐怖として私に降りかかってくる。しかし、同士たちよ、この恐怖に負けてはならない。どうか共にこの戦いに参加してほしい。

...

少し、興奮しすぎたようだ。この辺で、本稿を一旦終わりとした。

最後に、日本の男性学の先駆的な古典としてこの方の言葉を引用したい。

何といっても男性は荒々しい。その天性は婦人に比べれば粗野だ。それは自然からそう造られているのである。それは戦ったり、創造したりする役目のためなのだ。しかしよくしたもので、男性は女性を圧迫するように見えても、だんだんと女性を尊敬するようになり、そのいうことをきくようになり、結局は女性に内側から征服されていく。社会の進歩というものは、ある意味で、この男性が女性の霊の力に征服されてきた歴史なのだ。

倉田百三 女性の諸問題

間違いなく21世紀は女性の世紀となるだろうと私は確信している。そして、日本においてこれだけ顕著に男性の保護を求めなければならない事態が発生していることは、世界的に見ても日本が最も「進歩」している現れなのである。

繰り返すが、男性による男性のための男性についての男性学の早急な確立がなければ日本は世界に先駆けるあまり早晩に滅亡するであろう。

■既にあった...

いや、まさかと思ったが、本当にあった。

Men's studies - also sometimes called masculinity studies - is an interdisciplinary academic field devoted to topics concerning men, gender, and politics. As a relatively new field of study, men's studies was formed largely in response to, and as a critique of, an emerging men's rights movement - itself a response to both the real and perceived advantages brought to women by feminism political action - and has only been taught in academic settings since the 1970s. In many universities, men's studies is a correlate to or part of a larger women's studies or gender studies program, and as such its faculty tends to be sympathetic to or engaged in feminist politics.

Men's studies - Wikipedia

[拙訳] by ひでき

男性学 - 「男性性研究」とも呼ばれる - 学際的研究分野であり、男性、社会的な性、政治に関する研究である。比較的新たな学問領域であり、男性学は現在注目をあびつつある「男性の諸権利運動」への反応、もしくは批判のなかで生まれた。(実は)「男性の諸権利運動」自体は、現実に存在する、また存在すると看做されている、フェミニズム政治運動により女性にもたらされた諸利益に対する反応(反作用)である。男性学が、まだ学問の環境で教えられるようになったのは1970年代以降に過ぎない。多くの大学において、男性学は、女性学もしくは社会的性の研究プログラムに関連領域、あるいはその一部である。そしてまた、男性学の教員は、フェミニスト政治学に対して共感している、もしくは従事していることが多い。

女性への恐怖で満ち溢れている記述であるような気がしてならないが、真剣に米国では男性学が存在するらしい。ちょっとびびった。

■日本語でもあった...

もうなんか呆然。

google:男性学

これなんか柏市の「男女共同参画センター」だって。あー。

男性学 men's studies
1960年代後半から70年代初めに女性運動が欧米を中心として起こりました。そのちょうど10年後には「男らしさ」という鎧を脱ぎ捨て、男性解放運動を始めた男たちが現れました。メンズ・リブの登場です。

共同参画キーワード/男性学 men's studies

なんかちょっとショックで立ち直れないかも。すっかり、女性学側に取り込まれてんでやんの。

男性学入門

男性学入門

これ一応読っと。