HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「お金は嘘をつかない」

昔、会った方が言った言葉。本当に孤独で、人を信用できない人なのだと改めて思う。

最近、資産の価値と人の価値を考える。ヒューマニティーあふれる話しでなくとも、人の一生って80年近いわけだ。しかし、例えば会社の平均寿命は25年だそうだし、建物も30年以上立ち続けているものは少ない。

人を見るとき、その人が「養うところをみる」という中国の古典の言葉があったように思う。

つまるところ、人の価値とは、家族を養うのか、仕事を養うのか、女を養うのか、馬を養うのか、土地を養うのか、ゲームを養うのか、本を養うのか、音楽を養うのか、そんなものなのかもしれない。

人がこれが好きだ!と理屈なく言えるものがあるかないかは、その人の価値そのものだと言えるように私は思うのだがいかがか。

あ、それから「頭のいい人は抽象的になっちゃうんですよね」とこれまたある人が言っていた。人が生きることは、物事を抽象化してとらえて対応することでないのだと最近実感する。絆の産む陰影や、情報の濃淡、伝達が早いか遅いか、そういうものが実は人の価値の一旦を担っていると思う。人が生きることは抽象的なことではなく、カオスのスープがコスモスととらえうる砂浜の端っこに波の形で打ちつけるようなものなのだろう。

いや、こう書いてしまうこと自体が、いかんのかもしれない。

嗚呼。