さっき、人と話していて、ついこの間聞いた増田先生の講義と日本人の等質性の問題がつながったように感じた。それこそ疾病の広がりで、抗体がたとえば血液型によってきまるとする。ある特定のA型の人にだけかかる伝染病があっても、A型もB型もO型もAB型もいるとすれば、A型の人の周りをA型以外の人でかためるという方法で伝染を抑える方法がある。しかし、A型の人しかない集団があったとすれば、あっというまにその集団はこの伝染病が蔓延してしまうだろう。同様にして、日本人の集団というものが他の集団に比べて等質性であり、その等質な性質がなんらかの病なり、経済環境なり、社会的な状況なり、思想なりに「感染」しやすいとすれば、米国などの社会に比べて「蔓延」しやすく、同時期大きな被害を受けやすいということになる。
ちと恐ろしい。
- 作者: 増田直紀,今野紀雄
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