HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

ソーシャルキャピタル論

なにも資本論に無理やり結びつけなくとも良いと思うのだが。金光さんって日本の伝統的な学問のあり方にあまりに忠実すぎるのだろうか?もっとも、ネットワーク論を「悪用」しようとおもえば、はるかに現代的な「資本論」と革命の理論たりうるものが内包されているとは感じる。

それはさておき。。。

ソーシャルキャピタル

ソーシャルキャピタルとは、社会的ネットワーク構築の努力を通して各得され、個人や集団にリターン、べネフィットをもたらすような創発的な関係資本である。

ソーシャルキャピタルの系譜
・原初的概念化 → 人的資本論
・階級研究 → 公共的概念化
・民主主義論 → 信頼概念化 → 凝集性、規範論
・信頼研究 → 公共政策的概念化
・「弱い」紐帯の強さ論 
→ 私的概念化 「構造的すきま」論
→ 概念の理論的整序化 経済社会学
→ 概念の精錬化 戦略経営論
→ 概念の尺度化 組織行動論
→ 概念の実践化 開発・援助研究
・協働的概念化 → ナリッジ・マネジメント

正直、この図を見て感じているのは、「ナリッジマネジメント」システムとしてSNSをつかったらどうか、ということだ。普通のSNSにせいぜい検索機能を充実させてやるだけでいいはずだ。手嶋屋さんにおしえてあげよっと。同時にSFA的な使い方も可能かもしれない。ますます、余談にずれていくが個人の人間換気絵というのもいろいろあっていいはずだ。いまのように特化していないSNSから、ぐっと特化したその人の側面、例えば、「働く人」と言う側面、「父親」という側面、「遊ぶ」という側面、それぞれで人間関係はちがっていいはずだ。手嶋さんのプレゼンを聞いてから、きっとSNSの整理がこれから進むのだと言う気がしてならない。

ソーシャルキャピタル論の類型
・社会的資本論:公共体による共同消費、社会的損失 → 
・人的資本論:労働者による剰余価値の蓄積
・文化的資本論:支配的シンボルと意味の再生産
・資源動員的社会的関係資本論:社会ネットワークに埋め込まれた諸資源へのアク
セスとその使用
・協働的知識資本論暗黙知形式知への転換
・連帯的社会的関係資本論:連帯と集団の再生産