HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

絶海の孤島の棲み分け

興奮しながら見た。本当に絶対的な太平洋の孤島の中で生物の棲み分けによる進化が実際に起こっているのだと。

togetter.com

小動物がいないので海抜数百メートルのところまでカニが上がってきているとか、カタツムリの一種がそれぞれの生息地に応じて進化しているとか、生物の進化の力のしぶとさ、すばらしさを実感する。

hpo.hatenablog.com

それぞれの生息地に住み着いた「つがい」が*1が子供を生み、それぞれの「適応度地形」に応じた「地位」を占めていく。そして、いつくしかその「群」内での遺伝的変化の蓄積が大きなべき乗則的変化を生み出していく。美しい進化のイメージを感じる。よい番組を見させていただいた。

*1:まあ、カタツムリは単性生殖もありだが。www2.science.med.tuat.ac.jp

日本は腐女子天国

昔から「JUNE」など立ち読みしていた(恥ずかしくて流石に買えなかった)私としては、なんの驚きもないのだが。

日本はぶっちぎりダントツ世界一の女性向けポルノ大国という現実 - Togetter

割と小学生くらいからポルノ見たり、読んだりしてたけど(時効経過済み)健全に育ってるけどなにか?ちなみに子孫もきちんと平均以上残してる。

2018/09/15 06:12
b.hatena.ne.jp

兎にも角にも「国民的作家」であった栗本薫腐女子の元祖のような存在であり、煽り続けていたことを知ったときは衝撃だった。

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その結果として、日本の女子が普通にBL本を買って読める、あるいは女性向けのポルノグラフィーが堂々と本屋で変えるいまの時代は実に素晴らしい。

私はフェミニズムはよくわからないが、そのまた原初にはフリーセックス運動があり、ウーマンリブ(女性解放)運動があったと理解している。とすれば、セックスへの欲望をそれぞれが隠すのがフェミニズムの未来であるべきではないだろうか?セックスは別にLGBTだろうが、ヘテロだろうがなんでもかまわない。

hpo.hatenablog.com

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たかがだ本の表紙がどうのと言われる窮屈な現代は栗本薫が「JUNE」で目指した未来とは違うだろう。まあ、もっともそんな話しはウェブ界隈の話で、現実の日本においては普通にセックスの低年齢化や、カジュアルなセックスは普通にその辺に転がっている。ウェブを見れば、どれだけでもポルノグラフィが見れる。性の欲望はなんだかんだいってもその媒体と自由があれば、普遍化していくのだと私は思う。

Google Jam Board 日本発売

Google Jam Boardが日本でも発売が決定したと。

jp.techcrunch.com

大変、注目している。電子ホワイトボードは自分の会社にも導入されていて、かなりの生産性向上につながっている。会議でも、打ち合わせでも、もはや欠かせない存在。

hpo.hatenablog.com

Jam Boardは単なる電子ホワイトボードではなく、現在社内で使われているGoogleのHangouts/ Hangout Meetのテレビ会議、遠隔地との打ち合わせの媒体になるのではないだろうか?

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https://gsuite.google.co.jp/intl/ja/products/jamboard/

アプリもインストールしてみた。割と使えそう。

Jamboard

Jamboard

  • Google, Inc.
  • 仕事効率化
  • 無料

真面目に導入を考えようと思う。

ウェッジを52度と56度にした

コンペがあった。ゴルフ場に練習場があってアプローチの練習を結構な時間した。改めて気づいたのは、自分の56度のウェッジだと割とすっとあがってくれるのに、50度のウェッジはほとんどあがらないこと。

hpo.hatenablog.com

この二本で左足体重でのハーフショットくらいで30ヤードから50ヤードのアプローチをすることが多い。30ヤード以下のアプローチは56度の転がしショット。クラブを立ててクローズにして、パターのように打つ。これがなかなか有効。50ヤードくらいだと56度だとハーフだと届かないし、50度だとあまりに玉があがらずランが出すぎてしまう。私だとピッチングが90ヤードから100ヤードくらいなので、フルショットで70から80ヤードくらいになる50度が良いかなと思って選んだのだが、その辺のショットはあまりないので、50ヤード以下の操作性を優先すべきではないかと考えた。

ameblo.jp

このエントリーに書いてある通りで50度と52度でわずか2度の差なのに、玉がきちんとあがる。50ヤードくらいのアプローチショットが打ちやすい。やはり、ゴルフは手前から。よほどライもよく、距離が打ちやすいところでない限り、安全エリアの50ヤード手前くらいにミドルの二打目で落として、アプローチの方がスコアが安定する。グリーン周りはガードバンカーや、左足上がり、下がりとリスクが大きすぎる。ウェッジに期待したい。

ひりひりしたmoonriders

moonridersしか聞かなかった学生の頃。なんでそんなにmoonriersだけだったのだろう?

hpo.hatenablog.com

今朝、ふとした瞬間に「板一枚で地獄」という言葉に惚れたのだと30年以上かかってようやく思い至った。長く生きていると、順調にいっているようでもちょっとした瞬間に「板」を踏み外してならくの底に落ちていく瞬間を目の当たりにすることがある。学生時代は自分の中で一番停滞していた時期であった。その時に、一歩間違えたら「地獄」に言ってしまうのだという絶望との背中合わせ状態とmoonridersの曲がマッチしていたのだ。

くれない埠頭

くれない埠頭

とにかく生き延びなければという危機感で52才の今日まで走ってきた気がする。今後どこまで走り続けられるかわからないが、このひりひりしたmoonridersの危機感はずっと感じていたいと想う。

退職の自由と解雇の自由のバランス

若い頃に人事関係の仕事を経験した。それはいまも続いてはいる。最初にたたき込まれたのは労働三法だった。労働基準法と関連法の基本の本を一生懸命読んだ。この本ではないが、この類いの本がまず入門だった。

これ一冊でぜんぶわかる! 労働基準法2017~2018年版

これ一冊でぜんぶわかる! 労働基準法2017~2018年版

読んでみて、日本は解雇の不自由が企業側にあり、正社員はもちろん期間雇用者まで判例により「不自由」とされている事態を始めて知った。法律上はすでに解雇できるという人もいるがそういう人は実態を知らない人。外国人労働者一人親方の建設業者まで、過去の判決等で負けているケースがあると、労組が騒ぎ出すのをいくつも見てきた。一般の会社で日中からデモ行進やら、のぼり旗だのやられたら、企業は参ってしまう。雇用の不自由を遵守しないと、会社の存続につながり兼ねないとずっと理解してきた。

最近、ツイッターで「同一労働同一賃金労働市場流動化推進連盟」という方を知った。私は「同一賃金同一賃金」とは、労組側の要求だと想っていたので、そもそもアカウント名で蒙を啓かれた。同一労働同一賃金を実現するには、労働市場の流動化と表裏一体でなければならないというご主張だと私は受け止めた。

twitter.com

matome.naver.jp

この背景にあるのが雇用の多様化であろう。現代の労組はいつのまにか「正社員を守り、期間雇用、パート待遇とは一線を画す」方針となってるのが現状。しかし、正社員以外の雇用形態が4割近くに及ぶ現代では労組のあり方、従ってなにをもって解雇の不自由、自由とするかは議論されなければならない。

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まして、昨今のいわゆる「ゆとり世代」は面接時のドタキャンからはじまり、退職はもう自由自在となっている。雇用の多様化と合わせて、正社員の新卒一括採用方式、解雇の不自由とのバランスを真剣に考えるべき時期が来ていると私は想う。

パターン認識

パターン認識」という言葉を始めて知ったのは、長尾先生のご著書であったと記憶する。長尾先生がかなり貢献された日本の郵便番号の自動読み取りは世界でも最も成功したケースだと聞いた。

認知科学選書 (3)

認知科学選書 (3)

inforium.nttdata.com

その長尾先生と「東大ロボ」で有名な新井先生の対談が面白くないわけがない。

新井 長尾先生は『「わかる」とは何か』(※12)という著書で「意味」のお話をお書きになっています。機械翻訳の場合、記号列どうしの直接の対応関係を考えればよいということなので、意味の部分を実はバイパスして(省いて)しまっていますよね。

このお二人の最大の接点は「わかる」だと想う。長尾先生はパターン認識、たぶん形式論理における証明機械を成功させていても、人間の「わかる」ことの柔軟さに機械がおいついていないことを痛感されているのだろう。一方、新井先生は、東大ロボをかなりのレベルまで育て上げられて、逆にいまの人間の側の学生の「わからなさ」に気づかれたと。人間の側の知的な側面を十分に機械は追い越している。しかし、それでも人間の「わかる」の本質は明らかになっていない。

ここまでの人工知能の研究はデッドエンドを乗り越えられずにずっといた。しかし、これだけ世界をあげてAIに取り組んでいる今、なにかの突然変異が生まれるのではないだろうか?この先の未来がとても楽しみ。