HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

経営と口伝

九州に言った時に、明太子で有名な「ふくや」さんの「ハクハク」にお邪魔した。工場見学もさせてもらった。大変興味深かった。

ハクハク

ハクハク | 明太子のふくや工場見学と博多の食と文化の博物館

明太子は乾物屋さんの一隅からはじまったのだと、感慨深いものを感じた。

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創業者の河原俊夫さんは「ボランティア活動をするために会社を作った」、「10年もかけて苦労してつくった明太子の製法をおしげもなく周囲の方々に教えた」など、地域に貢献する会社の在り方を示してくださっていると大変興味を持った。

帰ってきてから、たまたま購読している雑誌に「ふくや」の川原正孝社長のお話が乗っていたのを発見した。

道経塾 104号(平成28年09月発行)

「道経」とは、道徳という基盤の上に経済を築き上げる「道徳経済一体」という言葉を略したもので、「塾」という文字には、「学びの場」という意味が込められています。


【主な内容】   

坂本光司監修 ここに注目 (19)

わが社の存在理由は社会貢献 / (株)ふくや代表取締役社長 川原正孝

道経塾 104号 (平成28年09月発行)

川原正孝社長のお話しを読んでみると、お客様に少しでも長くいてもらうためにお母様がお茶の接遇をしたとか、「仕入れも販売も現金、卸売りはしない」というお父様の言葉を今も守っていらっしゃるなど、経営者としての心の部分は後ろ姿と口伝で伝わっているのだと感じた。元々の素養が大変おありになり、銀行にお勤めだったことから様々な経営、財務に関わる知識、力はお持ちだったに違いない。それでも、現在の「ふくや」さんの軸は創業者、河原俊夫さんと奥様で俊夫さんの逝去後社長を務められた千鶴子夫人の心、言葉にあるのだと想った。

room-303.net

ああ、本当に自分も自分に続く人財の育成に努めなければならないと改めて覚悟した。

行動する若冲

先週の京都行きの時に、京都市美術館若冲を見た。

若冲@京都市美術館

生誕300年若冲の京都 KYOTOの若冲|MBS

美術館のショップで本を買って読んだ。若冲への見方が変わった。唯一の心残りは、本書を読んでから展覧会に行っていれば10倍楽しかっただろうということ。

本書には、行動する若冲の姿が描かれている。若隠居しても、錦市場を守る活動に邁進したり、火災で焼けた京都の復興に力を注いだり、実に魅力的な人物像が伝わる。絵師としてここまで突き抜けた存在になるためには、売茶翁をはじめとする仏教、禅の素養を持つ人々との深い交流があったことは、私に特に強い印象をもたらした。

A portrait of Baisaoh by Ito Jakuchu 売茶翁 若冲筆.jpg
By 伊藤若冲 - 図録「没後200年記念 なにわの知の巨人 木村蒹葭堂」大阪歴史博物館編 思文閣出版 平成15年, パブリック・ドメイン, Link


売茶翁(ばいさおう、まいさおう、延宝3年5月16日(1675年7月8日) - 宝暦13年7月16日(1763年8月24日))は、江戸時代の黄檗宗の僧。煎茶の中興の祖。本名は柴山元昭、幼名は菊泉。法名は月海で、還俗後は高遊外(こうゆうがい)とも称した。


(中略)


売茶翁の行動は、当時の禅僧の在り方への反発から、真実の禅を実践したものであったと言われる。禅を含む仏教は、1671年(寛文11年)につくられた寺請制度により、お布施という安定した収入源を得て安逸に流れつつあった。また禅僧の素養として抹茶を中心とした茶道があったが、厳しい批判眼を持つ売茶翁の目には、形式化したものに映った。そのため茶本来の精神に立ち返るべく、煎茶普及の活動に傾注したとも言われる。

売茶翁 - Wikipedia

聞けば三の丸美術館に若冲の代表作とも言える「動植綵絵」が収蔵されているという。機会があれば、ぜひ見に行きたい。

MR. ROBOT Season 1

一気見。Amazonプライムやばすぎ。

MR. ROBOT

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無料で見れる番組が多すぎ。

実は、JALのスカイWi−Fiというのだろうか、機上でかなり見た。とにかくやばい内容なのだが、気になって仕方がない。かなりメタな構造を意識して作られている。エスメイルさん天才!詳しい感想はまた。

吉野ヶ里遺跡

弥生時代の日本は割と穏やかな時代だったのではないかと勝手に思い込んでいた。吉野ヶ里遺跡を見学させてもらって、そんな考えは吹っ飛んだ。

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環濠がめぐらされ、ましては逆矛が植えられている。そして、背の高い物見櫓がいくつも。

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また、支配階級の存在を想わせる館と墳墓。

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九州の古代史にはロマンを感じる。

www.yoshinogari.jp

hpo.hatenablog.com

ホテルオペレーションのIoT化

恐竜君に会いに「変なホテル」に行って来た。

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www.h-n-h.jp

レセプションで言えば、音声認識と通常の自動チェックイン機のコンビネーション。恐竜君は話しかけてはくれるが、名前を聞き取り、電子記帳するのはタブレット。お金はロイネット、リッチモンド系統と同じ自動チェックイン機。タネを明かされてしまえば、普通のホテルより半歩出たくらい。

共用部の床は当然お掃除ロボットだし、草刈りもロボット。徹底している。

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感心したのは、部屋の顔認識。フロントでもらったキーを押し当てると、顔登録をするかどうか選べる。

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二回目からは部屋番号さえ忘れなければ文字通り「顔パス」。USJでも確かに顔認識は採用されていたが、ホテルで顔認識は全く初めてではないだろうか?

hpo.hatenablog.com

ちなみに、帰ってきてから部屋の電気が消せなくてこまった。

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どこにも照明のスイッチがない!サービス担当のチューリーちゃん(写真中央)に話しかけてもうんともすんともいわない!フロントに電話しようかと想ったが、電話もない!結局、朝起きてから「チューリーちゃん」と話しかけないと、コマンド、いや「お願い」に反応してくれないのだとようやく気づいた。

ホテルに確実にIoTの波は来ている。

www.linkringblog.com

それを可視化するのにロボットが必要か?「変なホテル」は今後この名前のまま、このスタイルのまま展開していくのだと想うのだが、もうちょっとの間は完全無人化するためにIoTを使うよりも、人が介在してIoTを活用する方が顧客にやさしいのではないだろうか?

あ、そうそう、ハウステンボスは素敵だった。何度でも来たくなる。

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「年商100億の社長が教える、丸投げチームのつくり方」を読み始める

諸事情あってずいぶん前に買っておいた。いまの問題意識と重なると気づき読み始めた。上手くいっている経営者の迫力を感じる。

年商100億の社長が教える、丸投げチームのつくり方 (アスカビジネス)

年商100億の社長が教える、丸投げチームのつくり方 (アスカビジネス)

失礼ながら、山地社長はFacebookなども公開されているので少し拝見した。本書の頃のテンションと同じで経営されている様子が伝わる。また現在の山地社長の会社の状況もよいようだ。

www.y-united.co.jp

ご指摘の通り、社長が忙しくしている会社、社長が営業に走っている会社の将来などたかがしれている。いかに、自分の後継者を育成するかが社長となったその日からの仕事だというがまさにその通りだと想う。この転換点において本書を読み始めたことに感謝したい。

The 100 Season 3

途中寝てしまったりしながら、それでも見終わった。なんかシーズン1、2とは別な話しになってしまった。

www.netflix.com

gokigen-plus.com

結構、テクノロジー、インフラを維持するのは手間暇がかかる。人間がいないと維持できない。100人、100年ということで「The 100」なのだと想うのだが、100年後まで最先端のテクノロジーが維持できるとは想わない。他にも、言い出せば切りがないほど矛盾が出てきていると想う。それでも、クラークのサバイバルが見たくてみているのに、政争というか内紛ばかり。

うーん。

Season 4はみないな。

その代わりにはまってしまったのがこれ。いまの世界がサイバーセキュリティから言えばどれだけやばいかよーくわかる。

MR. ROBOT

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